左にメニューが見えていないときはここから再入場を(フレームページです)
![]() |
| MCE(minnie's お文化探検隊) 様々なエンターティメントの紹介感想コーナー。 舞台、映画、その他なんでも文化に触れたらご紹介。完全なる主観批評が多いと予測されるため、参考にするなら話し半分にとらえるようにしましょう。 |
||||||||||||||
| 歌舞伎/歌舞伎座6月公演 助六 由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)夜の部// minnie |
||||||||||||||
| 久々に歌舞伎を観た。かつて観た歌舞伎は学生時代に興味もなく連れて行かれたものばかり。 玉三郎の美しさにビックリした事以外、記憶にもない。 そして、当時の歌舞伎は今のように混んでいなかった。チケットも簡単に取れたし、客も年寄りが多かった。 その後、テレビやビデオで観る事はあったが劇場で観るのとは全く違う。ライブの素晴らしさだ。だから、私にとって「私のための歌舞伎」というのはこの日が最初と言うべきだろう。 始めての歌舞伎なので解りやすくて楽しいものをと、師匠モリポンが選んでくれたのが助六。新之介君、海老蔵襲名披露の公演。なかなかのっけから派手なメニューであった。 助六のお話はうっすらだけど知っていた。そしてこの助六という男に淡く恋した事があったのを思い出した。 その時は助六を歌舞伎ではなくマンガで読んだのだが(笑)江戸一番の伊達男ってのに惹かれたものだ。 その後、ペイTVで助六を観た事もある。誰が演じていたか覚えていないがあの日心惹かれた助六さんと同じキャラに思えなかったから、今回まで心に薄かったのかもしれん。 新之介改め、海老蔵の助六を観て思った。 「これだ。私が想っていた助六は!」成長もありましょう。若さもありましょう。体中からいっぱい光が出ているのだ。御曹司の光り、海老蔵を背負った責任感の光り、父ちゃん倒れた分頑張っている光り、そんなのがラスベガスの夜景のようにドカドカ光っていた。 そして、江戸一番にもてる男としての役を演じるにあたり、芝居の上手さや経験値だけでは発する事の出来ないオーラのようなものを4階席の壁まで漂わせてくる。 この芝居を観た私は、海老蔵を通り越して再び、助六に恋する事が出来た。海老蔵のファンになったのではなく(というと失礼かも知れないが)彼の演じる助六に恋した。マジ、もう一回みたい。 さて助六の筋書きを追いながら魅力を語らせていただこう。 舞台は三浦屋の店先から。吉原一番の花魁揚巻が酔っぱらって帰ってくる。 揚巻は玉三郎!この出端だけでもおなかいっぱい。 彼女は花川戸の助六にぞっこん惚れちゃっている。助六はこの揚巻の情夫になりすまし父親の仇を捜している、本名を曽我五郎という男。 父を切った源氏の宝刀友切丸(ともきりまる)を詮議するために、人に喧嘩をふっかけては刀を抜かせ、それを確認して回っているのだった。 そこに揚巻の妹分白玉を引き連れ髭の意休(ひげのいきゅう)がやってまいります。 揚巻に嫌われているにもめげず、毎日通っている悲しいじいさんである。彼女が助六にぞっこんなのに妬いてか、助六を盗っ人呼ばわり。 そこで揚巻がタンカきるんだけど、そのかっこいい事。惚れた男を悪く言うやつなんざ、鼻くそピンだわ。ミジンコ以下だわと(←そんなセリフではありません)バシッと爽快に言い返す、威勢のいい粋な江戸のネーちゃんよ。「大和屋!」って声をかけたい気持ちがよーくわかる。言える身分じゃないので心の中で絶叫しておく。 そんでもっておまちかね!助六が登場。 幕見だったもんだから花道がちょっとしか見えなかったけど、伝わってきますがな〜色っぽい空気〜。ちょいの間見えた助六さん。 黒の着流し緋の襦袢、赤いフンドシ、黄色いたび!紫のはちまきを右でしばって、紺の蛇の目傘ごしにミエをきられた日にゃあ、あんた。女性陣ウットリですわな。歌舞伎座の湿度がかなり上がったね。 いい男を見てため息が出るってのを体験しました。海老蔵君の本来持つかっこよさでしょうか?何でしょうね。 居並ぶ花魁たちから吸い付け煙草のキセルを渡される。これつまり、モテモテの証。 自分で吸って火をつけたキセルを「吸ってちょうだいな」ってホラ、ホステスも良くやるでしょう?あれみたいなもんね。 大枚はたいても手に入らぬ花魁のハートってやつですがな。これを「キセルの雨が降る」と表現し、次々に助六に差し出しに来るお姉さん方。両手に数十本ずつものキセルを持って「どうよ?」と。 うひーーーー!私もキセル渡しに舞台に上がりたい〜〜〜!どきなさいよ揚巻ぃー!(←妄想中) 意休をバカにしたおして刀を抜かせようとするがなかなか刀を抜かない意休のとっつぁん。 そこに登場、喧嘩ばかりしている助六に「けんかをやめて〜♪」と声をかけたのは白酒売りの新兵衛@実は兄の曽我十郎! そうこうしとると、揚巻に送られて笠をかぶった客が三浦屋から出てくる。喧嘩を売ろうと寄っていくが笠の隙間に見えた顔を見て助六は尻ごむ。 |
||||||||||||||
| 歌舞伎/歌舞伎座7月公演 桜姫東文章(さくらひめあづまぶんしょう)昼の部・夜の部/義経千本桜-夜の部// minnie |
||||||||||||||
|
今回は桜姫東文章というお話しと、義経千本桜。桜姫は長いお話しなので昼の部から上の部〜と続いているため、昼の部の桜姫を幕見で観てから後半夜の部へ。つまりほぼ一日中歌舞伎座にいた。 まだまだ芝居の云々、役者の云々を語れるほど観ていないのでマニアックな事は後に現れるMCE隊員モリポンに任せる事にし、私はごく素人向けのミーハーな方を担当しまする。 7月公演は他に修禅寺物語、三社祭もあったのだが夜の部桜姫のために昼の部を鑑賞する目的なので今回はパス。 これは玉三郎の出世作のひとつらしい。7月は猿之助一座公演だけど親玉が倒れちゃってるので玉様が助っ人となり、市川軍団を率いて演じました!ということ。(だよね?)玉様がこれを演じるのは19年ぶりということで歌舞伎座には大和屋贔屓の方々がいっぱい。ストーリーはかなりショッキング。さらりと観られてしまう筋書きのおもしろさ。 愛し合う坊さんと少年の心中シーンから始まる。 そして月日は流れ17年、死に損ないの清玄は偉いお坊さんになっておりました。 「そんな私は出家するしかないでしょう。」と決心して呼んだ坊さんが清玄さん。 桜姫は先述の吉田家騒動のときに自分を犯した男が忘れられないという、これまたたまげた事情。 |
||||||||||||||
| 歌舞伎/歌舞伎座8月公演/1部 元禄忠臣蔵-御浜御殿綱豊卿-(げんろくちゅうしんぐら-おはまごてんつなとよきょう-) 蜘蛛の拍子舞(くものひょうしまい) // minnie |
||||||||||||||
| お帰りなさいませ勘九郎様。あなた様がニューヨークなんぞに行っている間、私はスカパーやら友人知人に借り回った過去の舞台映像を見て3日に一度は鼻血たらしておりました。 さて、お待ちかねの歌舞伎座8月公演。8月は3部構成で「1部」「2部」「3部」全てを見るのです。初日に1と2を見に行きました。まず1部のおはなし。 今回は染五郎(松たか子の兄さん)もご出演。くわえてカンタ&セブン(勘太郎と七の助@勘九郎様のご子息様)も出るとあって普段より若い女の子多し。 お喜世ちゃんが、断絶された浅野家の後室に使えるばーさんから「後室の病が良くなるためにも家名の再興させたいのよ。綱豊卿さん、力になってちょーだい」という内容のお手紙を預かりましてね、自分も浅野家には縁があり、自分の兄も浅野家の家臣だった助右衛門。綱豊に愛されている立場を利用して渡そうと思うんですわ。 一方綱豊。 ああこれ、勘九郎様ならすごかっただろうな、と想像がつく。えらいトーちゃんの子供に生まれて来ちゃったもんだ。勘九郎バージョンを見ている人は当然比較するだろう。 そうなんだけどね、でもひいき目とかそういう事じゃなくて、力一杯成長している若者に感動を覚えたのは確か。舞台から溢れ出るパワーは、まさに「元気いっぱいわんぱく坊主3人組」という言葉が似合う。 そこに病人スタイル(紫ハチマキ左しばり)の頼光っぁんが登場し、刀談義しましょーということに。 けっこうしばらくの間ダーンス。素人が寝不足で行くとやばいかもしれない一時。 踊るうちに妻菊の様子が変なので、不審に思って頼光&貞光が斬りかかろうとすると、妻菊は消える。 「おっともめ事っすか?加勢いたすー」と坂田の金時@勘九郎様!金太郎ですかい?ええ〜っ? |
||||||||||||||
| 歌舞伎/歌舞伎座8月公演/2部 蘭平物狂(らんぺいものぐるい) 仇ゆめ(あだゆめ) // minnie |
||||||||||||||
| 倭仮名在原系図 蘭平物狂 (やまとがなありわらけいず らんぺいものぐるい)という外題。 噂に聞きしこの演目、見せ場はほとんど後半の立ち回り。祭りのような立ち回り。アクロバティックであり、外人さんに見せるならこう言うのが良いんでしょうな。筋書きではなく見て派手、つうあたり。しかしこのお話は実は親子愛を語っているのでもある。 蘭平さんは三津五郎。そうそう、今日、三津五郎ってだれっすか?と言われたんだけど誰と言われても困る。三津五郎襲名前は八十助で、そのころ近藤サトとスッタモンダしてたお方。なので今回は俳優名にリンクしておく。(以下) 三津五郎演じる蘭平は、刀を見ると狂ってしまう奇病のもちぬし。狂うと言っても暴力的なマッドマンではなくて、「変なおじさん状態」。 筋書き〜 在原行平(ありわらのゆきひら)という偉い人のお屋敷。行平演じますは勘九郎様。 行平は、わけあって須磨というところにおりましたが、都に戻ってきましてね、でも恋病なんです。須磨で契った松風という海女さんが恋しくて恋しくて引きこもりになってしまっていたわけです。 行平の奥さんは、夫を元気づけようと松風にそっくりな、与茂作って男の女房おりくを「松風」ってことにして慰めてやろうと思うんですな。「いつまで昔の女にこだわってるのよ!このバカ!」と罵りたくなる昨今ですがねぇ。与茂作は橋之助、おりくは扇雀さんです。扇雀さんは扇千景大臣の子です。女形の時は扇千景が登場したのかと思います。 行平はおりくを本物の松風だと思い、たいそう喜んでいるところに侍がやってきて、「さっき、とっ捕まえた罪人が縄を切って逃走中〜」と知らせる。 行平は武芸に優れた繁蔵に追っ手を命じるんですが、この繁蔵はまだ子供。演じる役者も子供。福助の息子である児太郎ちゃん。芝居の上では蘭平の息子。蘭平は「我が息子は、まだちびっ子!そんな危険な役目はむりだ」と訴え、代わりに自分が行くと言うんだけど、刀を見たら変なおじさんになっちゃうんだから無理でしょう。 ということで繁蔵がむかう。蘭平は気もそぞろで、行平に物を頼まれてもボヤーっとして聞いちゃいないので、頭に来た行平がうっかり刀を抜いたもんだから、奇病が出てしまう。 妄想を見て一人芝居して、行平の烏帽子や狩衣などを勝手に身につけ踊り出す。この様子が変なおじさん。「嫁入りじゃ嫁入りじゃ」と言ってみたり、松を見て「見物人じゃ」と言ってみたり。。。 しばし踊っている間、それを見つめる勘九郎様の顔を見てたんですけど、時折「哀れみ」の表情をするあたりが色っぽい… かたや深雪太夫は踊りのお師匠さんに萌え萌え。タヌキに好かれている事すら知りません。 タヌキは勘九郎様。カンクタヌキに惚れられるうらやましい深雪太夫は福助さん。 深雪太夫は、そりゃ大喜びですがな。ふたりで連れ舞いして、結婚の約束までしてさっそく準備に〜と去っていくタヌキ。ご想像つくと思いますが、こういう場面での勘九郎様は水を得た魚です。欽ちゃん劇場見ているみたいです。客席は大爆笑なんですが、ここまで脱線していいのでしょうか?と無駄な心配をしてみせる私。 「これはこれはお師匠様。座敷踊りの指南をしてくだされ。」と頼む本物&揚屋の亭主。タヌキは気をよくしてヒョウキンダンスを教えます。楽しい曲でした。唄のヒトも、お琴のばーちゃんも笑いこらえてました。 あ〜〜なんてオバカで一途で可愛いタヌキさん。「千両箱はどこで買えるんだろー?」と街中を探し歩いちゃいます。可哀想やら可愛いやら、だきしめてチューしたいぞ! 私は今年の春に、愛する犬を亡くしたので(つらすぎてHPに書けなかった)余計に動物の死に弱い。 ------追記----- この2部があまりに良かったので、しかも初日は3階西。花道がちゃんと見たくてもう一回行って来ました。今度は1階席でした。チケット譲ってくれた悠ちゃんサンクス。 |
||||||||||||||
| 歌舞伎/歌舞伎座8月公演/3部 東海道四谷怪談 // minnie |
||||||||||||||
| いや〜〜〜〜、まいった! この思い、どうしてくれようか勘九郎様っ!有名演目だから当然のことなれども、あたしゃすっかり脳内革命だね。 中村座の噂と、来年勘三郎襲名で取りざたされる事の多い勘九郎様だけに、この「勘九郎としては最後の納涼歌舞伎」はえらい人気だった。1階席といわず、8月3部のチケットはあっという間に完売。ネットオークション見てみたら10倍も値が上がってるものもあり。ここでどんなに「いいよ」と誉め、筋書き書いたところで見に行けない事態ですまないが、別にこの先四谷怪談を一生やらないわけじゃなし、せめて行けなかった人はこれ読んで行った気になってくれたまえ。 東海道四谷怪談 筋書き 塩冶の家臣"四谷左門"には、"お岩"、"お袖"という二人の美しい娘がおりまして、 お岩は"民谷伊右衛門"、お袖は"佐藤与茂七"と結婚しました。 ところが伊右衛門が塩冶家の公金を横領したことを知った左門は、妊娠中のお岩と伊右衛門を離縁させてしまいます。 お袖には、佐藤与茂七という許婚がいるがお家騒動のゴタゴタ以来行方がわからず、 伊右衛門はといいますと元義理の父、左門にお岩との復縁を迫り、拒絶され、自分の犯した悪事の証拠をもっている左門を殺してしまいます。 一方、お袖に横恋慕する"直助権兵衛"は、お袖の夫"佐藤与茂七"と間違えて元主人の"奥田庄三郎"を殺してしまいます。塩治浪士で、今は乞食になった庄三郎は、道で与茂七に出会って高家討ち入りの手はずなど書いた廻文状を渡す際に用心として服装を入れ替えた、ってことなんですがね、直助は恋敵の与茂七の提灯を目当てに切りつけたんだがし殺したのは、与茂七と着物を取り替えた奥田庄三郎だったというわけ。このとき直助は死体の顔を滅多切り(切ってはグリグリする)しちゃったので当時では身元判別不可能ですな。 それから日は経ち、四谷雑司ケ谷の伊右衛門宅で子供を産んだお岩は、産後の体が思わしくなく病に伏せています。病に冒されながらも子供を思う母。 話変わって隣家の"伊藤喜兵衛"は、孫娘"お梅"が伊右衛門に惚れているのを見て、伊右衛門と孫のお梅を夫婦にしようと画策し、使いを出して、誕生祝いとして赤ん坊には小袖を、お岩には血の道の妙薬をくれる。この薬、お岩の病には効くという伊藤家秘伝のお薬だとかで。 お岩は子供に小袖を着せ、あやしています。赤子っても、なんのかわいげもない人形で、あんなの部屋にあったら絶対恐いような心の入ってない人形なんだけど、勘九郎お岩があやし、話しかけると生きた赤子に見えてくる。これ、贔屓目に見過ぎなのかなぁ?「ああ、今赤ちゃんが笑ったんだ」ってわかるのよ。勘九郎様の表情で。 毒薬を飲むと、顔が醜く腫れ上がり、髪の毛がごっそり抜けて世にも恐ろしい形相になります。マジおっかないメイク(というか付け物つうか)なのですが、単純に「きゃー気持ち悪い〜」てなもんではございません。 伊右衛門はお岩を家から追い出す口実に、宅悦に金を渡しお岩に間男を仕掛けてくれと頼む。 不義密通(いわゆる不倫)となれば死を待たずとも離縁する事ができる、という計略であった。 仕方なくお岩を口説こうとした宅悦だったが、お岩は毅然と宅悦を跳ね返し、逆に一太刀浴びせる。 窮した宅悦はこれが伊右衛門の離縁策である事を吐露する。 愕然とするお岩。 そこまで嫌われたならとこちらからの離縁を決意し、伊藤家に乗り込んで話をつけるべく、身だしなみを整えようと、髪をといたら大量の抜け毛落ちる。その様子を見た宅悦が悲鳴を上げる。 櫛に絡み、ずるりと抜け落ちる髪。目の上が腫れあがり、血を滲ませて醜く歪む。「行かない方が良い」と宅悦ともみ合ううち、はずみでお岩は、さっきもめた時に柱に刺さったままの小平(伊右衛門の雇い人)の刀で喉を切って死んでしまう。 そして伊藤家と伊右衛門を呪いながら息絶えます。 そこへ花嫁姿のお梅がやってきます。伊右衛門はお梅と祝言を挙げて床入りしますが、お梅の姿がお岩になり、驚いてクビをチョンパ!だけどやっぱりお梅ちゃん。お梅のじいさんの喜兵衛を見ると、今度は小平になってて、こっちもクビチョンパ!こっちもやっぱり喜兵衛さん!舞台に転がるふたつの生首・・・ お梅の母で、喜兵衛の娘であるお弓は、おまきと共に乞食になっておりまして、自分の父伊藤喜兵衛と娘お梅を殺したのが民谷伊右衛門だと知って、恨んでおりやす。そしたら、伊右衛門に隠亡堀に蹴落とされて死にます。お梅の乳母"お槙"も鼠に隠亡堀に引き込まれて非業に死にます。 伊右衛門が釣りをしているとお岩・小平の死体が表裏に打ちつけられた戸板が流れて来て、引き上げるとお岩が伊右衛門に怨みを述べ、裏返すと小平が「薬を返せ」と叫びます。一旦戸板を川に戻してすぐ引き上げての戸板返し。 お袖はお岩の死を知らされ、仇討ちの助力を期待してイヤなんだけど直助に身体を許します。 そこへ死んだと思ったダンナ、佐藤与茂七が現われまして、直助が殺したのは自分の主人であった庄三郎だったと知り、さらに、実はお袖とは実の兄妹であったことを知って、お袖の首を切ってから自殺します。 ちゅう場面。今回3部の公演にて、筋全部やっちゃったらオールナイト上演になっちゃうのでこの部分は染ちゃんの語りでザックリ補足とあいなりました。 母親"お熊"の手で蛇山(へびやま)の庵室に逃れた伊右衛門ですが、お岩の亡霊に日夜苦しめられています。 ここからが、幽霊お岩の驚き演出ヒットパレード。 最後は与茂七とお花(小平が妻)が伊右衛門に敵討ちします!!!って場面で「本日ここまで!」って終わります。 |
||||||||||||||
| 21世紀歌舞伎組 歌舞劇 OKUNI(阿国) // minnie | ||||||||||||||
| 21世紀歌舞伎組の公演、OKUNIを世田谷パブリックシアターで見てまいった。去年京都でやったのの再演。 やっとこさ右近君に会える。勘九郎様熱で思いっきりメートルあがっちゃってた私としては、ここらで右近君見てハートを中和させないと「マジ危険なおばちゃん」になってしまいそうだったわけさ。「ぺ」を追いかけ回してる女を笑えない状況だ。だからスキップラララで見に行ったのだ。 21世紀歌舞伎組とは、澤瀉屋(おもだかや)の若い子たちによる演劇軍団。猿之助の門下生たちね。 スーパー歌舞伎しかり、歌舞伎座でやる演目とは違った演出の芝居で、演じられた阿国っていうのは1603年に京都四条河原で仲間と踊り、当時お囃子ベースの退屈な舞いに飽きていた民衆の指示を受け、そこから歌舞伎が生まれたというお話しである。 歌舞伎とは「傾く(かぶく)」という語源で、簡単に言えば奇抜な事をするダンスパフォーマンス集団だったのです。ガクトがいつぞや「僕のポリシーはカブク、ということかな・・」と言ってましたな。 女形が生まれたきっかけなども盛り込まれたストーリー。 歌舞伎ってのはそもそも堅苦しいものではなくて、大衆の癒しとなる娯楽だったのだという、演劇の原点とも言える奥の深そうなお話しなだけに、期待してました。 私は右近君はじめ、澤瀉屋贔屓です。応援しているのです。愛してすらいます。 でも、「あんたたち、もっとがんばらなあかん!」という感想におわりました。悲しい事です。 演出なのか、演技なのか、何に問題があるのか一日中悩んでしまいました。何故私が悩まなければならん。 ひじょ〜〜にシュールとしか言いようのない芝居じゃった。 まず、阿国演じる笑也くん、君は美しい。そして声がかわいい。始めてあなたを見た時は、まるでその昔テレビにニューハーフが登場し始めた頃に作りの良い子を見て「えーーー?女?」って興味津々で釘付けになった、あの時の様な心地だったものだ。君ってば淡々と、というよりも飄々と、いや「しれっとして」というべきか。 せっかく美人で声もキレイなのだから、もっと芝居してくれ。お人形さんのようでは飽きてくる。 ハンコで押したように涼しい笑顔で最初から最後まで貫くのは、ある意味すごい事かも知れない。こののっけからシュールな笑也の「おくに軍団ダンス」で幕は始まる。 正しくは、藤間紫センセ@猿之助の妻のモノローグで始まるんだが。 ダンスして民衆の声援をあび、人気絶頂のおくにちゃん。段治郎演じます山三と恋に落ち、更に舞いに色香が増すものの恋に落ち過ぎちゃって山三との間に子供が!そして舞い中につわりが! しかし腹んだ子は流産におわり、山三も友人の妹である琴(春猿)に、大きな戦がやって来ると聞かされ、武士魂ゆえ阿国ほったらかしたまま行方知れず。 時が経ち、徳川支配の世の中。傾奇もの(かぶきもの)と呼ばれる連中が、派手で不思議な衣装で好き勝手にダンスパフォーマンスしておりまして、その代表格のくるす権三(ごんざ)率いる一派がダンス。 くるす権三が右近君でござりまする。 えっへへ〜。やっぱいい男っす。ズングリムックリと言われようが、私の中の何かが「きゅん」とするのさ。しかも右近君、日舞家元の長男だけあって踊りはうまい。落ち着いて見ていられる。腰のすわりも手のキレもクビの動かし方も見ていて安心するのだ。右近の舞いなら3時間でも見ていられるぞ。少なからず私は。 がしかし、歌舞伎役者たるもの、踊りがうまくてあたりまえ。この様に「安心して見ていられる」なんて感想ではいかんのだ。何がいかんって、つまりそう思うってことは他の踊りがいまいちだからじゃい。 このゴンザに出会った阿国。「かぶく」とはいかなることかを教えられる。そんで一目惚れ。 日に日にゴンザに惹かれて行くある日、徳川により「かぶき者一斉検挙命令」がでてしまう。お上に媚びずに自由に表現する事を訴えるゴンザには当然厳しい追っ手が回る。 逃げ込んだ先が阿国の一団のもと。阿国は役人の目をごまかすためにゴンザに女装させ、自分がゴンザの格好をして踊る。これが「女形のはじまり」なんだと。 えーー?右近が女形にぃ?とさすがの私も手に汗を握ったが顔を隠した状態での登場に一安心。(笑)かたや阿国@笑也は男装束。っても衣装だけでしたがね。 役人は阿国をゴンザだと思って取り囲むが、女と知って「ややこしいことすなー!」と撤退。 女が男に、男が女に、まさにこれぞ「かぶきもの」ってことで、阿国一座は「おくにかぶき」と名乗る事に。 てことは宝塚もかぶきもの、ってことになるのね。 そのころ、お琴さんは色々あったらしく遊女になっており、「遊女かぶき」という一座に入っておりました。つまり阿国のライバルとなったわけです。 この「いろいろあった」あたりが芝居上でも簡略。戦が原因でお家が崩壊したのであろう。そんでショックで口が利けなくなり、遊女に成り下がって、かつてバカにしていた河原のかぶき者に自らなった。という流れなんだけどさ、この中略の時にスクリーンの幕に文字投影して「3年後・・」とか出てくるのね、映画のような演出で嫌いではないんだけど何やら芝居のダイジェスト版でも見せられてる気分。 長い話を短い時間で表現するわけじゃない?その奥深さを表現すること、「中略感」を感じさせない様に、でもだれないように見せるってことが演出の技量なんじゃないかね?ちがうかね? 阿国かぶきと遊女かぶきは大阪城の淀の方(笑三郎)に呼び出されて踊りを競い合うんだけど、阿国は単なる踊るの大好きな少女だったわけで、まだ本当にかぶくとはどういう事なのか模索中であったのね。一方遊女かぶきの琴は「見せる踊り」が出来上がってたのですわ。その事を淀の方に指摘されるわけっす。 その後、阿国はゴンザの影響も受けてどんどん成長し、歌舞伎の原点であると後世名を残すまでになっていく。そういう阿国の脱皮っぷりがこの演目のテーマなんです。 テーマ自体、すごく良いと思うんですわ。だから脚本だな。本をもっと練って欲しかった。 単に「笑也きれーー」って見ているだけではアイドルのミュージカルと変わらんだろ。歴とした伝統文化に並んで欲しいのよ。二十一世紀歌舞伎組さん。 筋書きに戻るが、場面は戦火の大阪城。一時停戦を約束し、最後になるかも知れない夜に、阿国達に大阪城で舞って欲しいとの淀の方からのたっての願いで大阪へ。 そこにはゴンザもいて、阿国はゴンザの出生を聞く。私も驚いたんだが(笑)ゴンザはハーフだった!とーちゃんの名前はゴンザレス!ここで笑って良いのか、いけないのか。 真顔で「ゴンザレスの子供ゴンザ…」どうよ。普通の人なら腹叩いて笑うところじゃろ? ゴンザは「自由に生きる事の大切さを貫く」って言うわけ。阿国もそれについていくわけ。そういえばかつて阿国といい仲だった山三も生きていて現れるんだったな。「阿国の恋人はオレなのじゃ!後に阿国の相手として名を残すのは山三なのじゃー」ってゴンザと戦って死にます。 いったい何なんでしょうか。山三の存在。阿国のストーリーを前もって深く知っているとか本など読んでいれば問題なくスルーしたのかもしれないんだけどさ、長い物語の一部分を切り抜いて演じるのは歌舞伎もそうなのであるが、歌舞伎を観る時のように「そういうもの」と納得して見る事ができなかったのよね。 これつまり、「深く作り込まれた長い芝居の中の一幕」と「長い話を短く作ってそれ以上のものではない芝居」の差だと思うのさ。ハショリ感が非常にある。軽く思える。 阿国は淀の方の息子をかくまうために、そいつを女の格好にして城を離れる。ゴンザは残って戦うと。阿国に「生きてかぶきを残していくのだ。代々それは受け継がれ、いつかまた、かぶき者として生まれ変わり出会おうぞ」のような事を言うわけっすね。 このあたり、現状の澤瀉屋ともリンクする「ちょっとした見所&いい話」になる場面だったと思う。なのにここにもインパクト足りない。この辺は藤山直美を見習って「ベタ」なほどこってりと「笑わせて泣かせて納得させて」という流れを踏んで欲しかった。 追っ手がゴンザを取り囲むと、ゴンザはゴンザレスより受け継いだ禁断の魔術でもって追っ手を交わす。天井から花火がゴーッと降り注ぎ、一同が「うわーー」ってなっている間に宙乗りで空中へ。ゴスペル歌う姉さんが突然現れて宙ぶらりんの右近君の微妙な「空中歩行」でさんたまり〜〜〜あ〜〜〜〜♪ たしかに幻想的なシーンであるが、感動には何かが足りない。説明不足だ。ゴンザはキリシタンである。そして神のご加護でもってこの様な事に?え?それでいいの?って私がバカなんだろうか? 阿国は生き延びて、ゴンザの意志を受け継ぎ素晴らしきかぶき者となって大衆の心を鷲づかみにするのであった。 私思ったんですがね、この芝居、歌舞伎と見るのか新作演劇と見るのか、そこら辺もあると思うんですわ。でも出ている連中はみんな歌舞伎役者でしょう?ってことは何であれ歌舞伎でしょ? 睨みもあればミエもある。そんじゃ大向こうだってあっていいでしょう。全員澤瀉屋だから名前でもいいじゃん。「右近っ!」とかさ、カツンと睨み決めたのに客席がシーンとしているってのは何ともしらけた雰囲気をかもし出す。間抜けになるのよね。 これ、芝居がいまいちだから大向こうも出ないのか、それとも21世紀の客は歌舞伎を観た事がないのか、ならば私が言えば良かったのだろうが空気が読めんかった。 今思うのは、たとえ場違いでもいいから役者が登場するたびに声をかけるべきだった。 それだけで舞台がしまったと思う。客も育て!って感じ。笑也可愛さも良くわかるけど誉め殺しはいかんぞ。21世紀ファンも役者と一丸となって会場を演出すべきだ。 サクラ仕込んででも、そうすべきじゃない?そして役者はもう少し演技を学ぶべきだわ。 役者家系の血を受け継いで来た御曹司ではない、普通の"歌舞伎役者になりたい青年"を集めた猿之助。スーパー歌舞伎を立ち上げ、邪道だの歌舞伎じゃない等言われながらも頑張って、ようやくスタイルを見つけてきた矢先の猿之助ぶっ倒れ。小さい頃から叩かれて芸事を身につけてきたわけじゃない門下生たちは、教わる時間もないまま、オモダカヤを引っ張らなくてはいけないのよね。興行も大事。でもその前にスキルでしょう。 今回は京都芸術の再演で、京都の時の方がもっと大きな舞台でゴスペルも多かったし宙乗りも派手だったし、世田谷パブリックの筒のような作りでは出し切れなかったかもしれません。 春猿がポリープ手術で声でなくなってしまったアクシデントで、急遽「口が利けない」脚本になったことも、西太后を控えてそっちの稽古の合間であるのもわかってます。わかってますけど学園祭じゃないんですから。 色んな芝居に出さしてもらって吸収して欲しい。 そういう意味では桜姫は良い経験だったと思うの。玉三郎のあにきに学ぶところ多かったでしょう。 笑也くん、ほんっと可愛いんだから、そこに演技力がつけば怖いものなどなくなる。 とはいえ、、、笑也のあのお人形みたいな佇まいをずっと見ているうちに「これでいいのかも」とも感じてきてしまった。こんなにダメ出ししちゃっているにもかかわらず、心に残ってる。 21世紀を見た女の子達が挙って笑也萌えになっちゃうのには理由があるはずだものね。 あのまま「私はキレイだから、きれいな表情のまま動かないの」って態度を固定するならそれもいいかも知れない。継続は力になるのかもしれん。 そんならなおさら、まわりがガンバらねーと。 お姫様「笑也」を支える、力強い軍団として存在するのも澤瀉屋のスタイルとして有りかも知れない。 私は彼らを心から支援する。だから次に公演があっても絶対行く。こうなったら見届けるぞ。 そしてその時は、たとえ「あれ?」と感じる芝居だろうが呼びかけるぞ。女の声じゃカッコつかないんだったらモリポン招待して言ってもらうからな。こっちも贔屓として共に力になるからな。 大好きなのは変わらないけど、ファンだからといって「なんでも素敵」たぁ言えません。 右近君、大変だろうけどしっかりね。ずっと応援してます。 |
||||||||||||||
| 歌舞伎/平成中村座 夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)NY公演をBShiで観た話し //minnie |
||||||||||||||
| 紹介するまでも、感想言うのも恐れ多い平成中村座。コクーンでやってた時はすでにチケット取れず。 実際に見に行けたモリポンが、(立ち見もあったというのよ)なんでもっと必用に薦めてくれなかったものか!と他人のせいにして後悔。(笑) NY公演してくれたおかげで、その内容を放映してくれる機会がうまれた。よかった。 先日7/25の朝、BSハイビジョンで生中継。これをDVDに落としてもらってやっとのことで観る事が出来た。 追って9/4BS2に続き、9/26にNHK教育で放映される。 ちょっとでも興味ある人は見て欲しいのでここでオススメする事にしてみる。BS-2なら自分ちに入って無くても誰かしらみられる環境にあるでしょ?絶対撮っておいてもらうべし。 テレビで見たのにこっちに書くべきかと悩み、「ぼやき」に書こうと思ったんだけど、ぼやいてないし、長くなるしさー。 NY側のスタッフの希望と、リンカーンセンターの「サマー・フェスティバル」参加ってことで、『夏祭浪花鑑』が選ばれたわけですが、日本最古の芝居小屋、中村座を建てること、世話物の通し狂言の公演は初めての試みだ。
9/26 NHK教育 |
||||||||||||||
| 文楽/双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき) 花競四季寿(はなくらべしきのことぶき) 国立劇場(小劇場) //minnie |
||||||||||||||
今回は文楽。人形浄瑠璃です。世界無形遺産ですぞなもし〜。 とざいと〜ざい〜〜〜ですがな。本場の「東西東〜〜西」を始めて耳にしました。
「歌舞伎にそれほどハマッたなら、文楽もみときなさい。」という師匠が、何の伺いも立てずに(笑)私の分のチケットもおさえてくれていた。なので行かずばなるまい。
歌舞伎にはもともと好みのダーリンが存在。歌舞伎の華麗さに加えてミーハー気分も味わえる贅沢三昧なひとときであるのに比べ、お人形さんが、浄瑠璃・義太夫をバックに動くだけとは、「これは絶対、前日頭痛がするほど良く睡眠をとっておかねば」と考えていました。しかし仕事がワラワラ降り注ぎ、事もあろうに貫徹で向かえた文楽。 向かいましたは国立劇場。半蔵門のど真ん中。国会議事堂さんこんにちは。 このあたりの建物には、必ず門番が(笑)立っていなさる。石を投げれば役人に当たる、私にとって異次元空間!しかしこのエリアの出会いには将来性があるものばかり。それが愛人でもだ。 勘九郎歌舞伎に負けない化粧で挑んでくれよう。ぶぁっはっはっは。 途中数分、意識を失ったものの(汗)これはつまらないからではない。徹夜のせいだ。
いい男をいっぱい発見した。文楽もなかなかのイケメン巣窟だ!つばさ大夫〜〜〜〜♪
義太夫つうものは、熱いものなんだねぇ。 横で三味線弾いてる人が「フンッ!」とか「ウンッ!」とか言ってるのね、さほど大きい声じゃなく、近くにいたから聞こえただけの声。あれは何ぞやかと師匠に聞けば、大夫さんを盛り上げているんだって。
大夫にいい男発見した私は、その段、人形をろくすっぽ見てませんでした。 そうなんだけど、人形遣いの神業。まさに三位一体!四半世紀修行しないとイッチョマエになれない世界。 いや〜ん!両目と脳みそ二つ必要ですーー。 客もいい味だ。歌舞伎よりもジジババ度高い。よって、「後見」に書いた猫ババァも多い。(笑) 文楽の筋書き600円。写真カードは80円! しかも筋書きには別冊付録で床本(台本)がついてくる。こっちは浄瑠璃文字でなく普通の人間でも読める活字です。 そして見た演目のお話しはっつーと、以下の通り。双蝶々曲輪日記は全部で9段ある話のうちの抜粋5話。 花競四季寿(はなくらべしきのことぶき)は人形一体で演じる「舞い」のようなもの。 双蝶々曲輪日記…筋書き 実はこれ、長吉を窮地に落として凹ませて説得して見ましょうという一同の芝居。 八幡里引窓の段 「もう朝(月明かりなんだけど)になったので自分の役目は終わった」と温情をしめす与兵衛に、 あ、そうそう、文楽行こうと思った人、始めて見るならイヤホンガイド借りると良いよ。
|
||||||||||||||
| 歌舞伎/歌舞伎座9月大歌舞伎/昼の部 高時(たかとき)・茶壺(ちゃつぼ)・一本刀土俵入(いっぽんがたなどひょういり) ・菊薫縁羽衣(きくかおるゆかりのはごろも) //minnie |
||||||||||||||
| また行ってめいりやした。歌舞伎。今月は橋之助の三男が初舞台。 いわゆる「成駒屋ファミリー祭り」です。 今月の私個人の感想としましては、「福助グー!」ですな。 古風で妖艶でこの世の者ではない玉三郎に対し、可愛くておばちゃん入ってる、とても親近感のある女性。 女形の福助と飲みに行きたいです。異様だけど。 昼の部ひとつめは、高時。 筋書き〜 橋之助演じます高時さんは、幕府の実権をにぎる執権職で、犬が大好き! お仕事もしないで田楽と闘犬にかまける日々。 幕が開くと、そこには着ぐるみの犬がおります。笑い声チラホラ。 今田コージのコントみたいです。顔は出てないですけど。この犬の名前は雲竜!ブチ犬。 犬はカゴに乗っております。 お付きの人々は「なんで犬のお付きせねばならんのじゃい」とぼやいていました。 この雲竜がある浪人の母親に噛みつきました。んで、息子は雲竜を殺してしまいました。 て〜へんだ!高時様のお犬様を殺しちゃったヤツはどうしましょう!? 高時は「親子共に死刑じゃ!」と。 そこに陸奥守(むつのかみ)貞直さんがやって来て、「犬を殺したからって、人の命を絶つのはどーか?」と命乞いをしまする。貞直は片岡愛之助。 にやけた表情が甘くニヒルな人気絶頂若手役者です。愛之助が出てきたとたんに、客席の若い女性が姿勢正して一斉に双眼鏡覗いていました。 「うわ。こんなにたくさんギャルがきていたんだ?」と驚くほどでした。 高時のメカケ、衣笠を演じる孝太郎とともに、好演でしたぞ。松嶋屋!! 高時は「うん、それはそうだね、んじゃこの次からそうする〜。でも今日は死刑〜。」と言うんですな。 弥十郎さん演じます秋田入道も参加して「死刑なんて行き過ぎですがな。」の説得大会。 「今日は2代の(二代目執権)命日なワケだし、そんな日に殺生はやめませんか?」との声に思いとどまる高時なのであった。 酔っぱらって良い気分でいるところに雷が鳴り響きます。 なんて荒唐無稽なお話しでありましょうか。そこに天狗がたくさんやってくるのです〜〜〜。 ピンクとブルーの服着たカラス天狗〜! 高時は天狗軍団を「田楽の師匠」と思いこみ、新曲を伝授してあげるという言葉につられて一緒に舞い踊ります。踊っているうちに翻弄されまくります。 高時が疲れてぶっ倒れても、輪になって囲んで踊り続ける天狗。…こわい。 物音を聞いて駆けつけた衣笠と入道。天狗は蜘蛛の子を散らしたように去っていき、起こされた高時は事情を2人から聞きます。まわりにはたくさんの天狗の足跡。 「あ!もしかして僕、天狗にバカにされてた?」と気づき、空を見上げるとカラス天狗達の笑い声が響いて聞こえてきました〜〜〜。幕〜〜〜〜。 って、おい。(笑)なんってこった!この物語をシュールと言わずに何をそう言おうや。 これを21世紀歌舞伎が演じたらダリもルイス・ブニュエルもかなわないぞ。 驚いているうちに幕間となり、かぶきそばでお昼ごはん。 かぶきそばで出されるお茶は、そば茶。そば屋なのに天重たべました。 ふたつめ、茶壺。 狂言舞踏です。三津五郎一家のお家芸なり。 三津五郎さんはおじいちゃんの振り付けた演目を踊るのです。 これはわかりやす〜〜〜〜い、愉快なお話でして三津五郎さんのバランスの取れた舞いと笑かしが素敵。 勘九郎様も出来そうな役だけど、三津五郎がやった方が上品。きっと。 お茶好きの主人のお使いで、茶を仕入れて帰る途中の麻胡六(翫雀)は、酒に酔ってまっすぐ歩けないので、道ばたでひと眠りしているところへ悪者熊鷹(三津五郎)がやってきて、その茶壺、中身が何だかわからないのに盗んじゃおうとします。 麻胡六が気づいて「返せ」というと「これは自分のだい」と言い放つ。 持ち主に嘘ついてどうなる物でもないと思われるが・・・。 こじれているところに、目代某(秀調)があらわれ、ジャッジすることに。 麻胡六が「なかみは茶です」といえば、真似して「なかみは茶です」という熊鷹。 何を聞いても麻胡六のオウム返し。 ふたりに茶について語らせるも、聞き耳を立てて同じ事を言うのでジャッジできない目代某。 「内緒話で聞けばいい」ということにしばら〜く経ってから気づいてしまった目代の作戦により足が出た熊鷹でしたが、偽物とばれてもなお、茶壺を持って逃げ出します。 あわてて追いかける目代と麻胡六でした〜。という話。 ワーナーあたりのカートゥーン状態。 この筋書きを狂言でやる。松葉目の舞台に羽織袴の唄に三味線、笛、太鼓。 三津五郎さん、泥棒の典型的なメイクで、思いっきりアホ面して踊ってました。舞踏の名手ですな。歌舞伎の上質さを損なわない、非常に程良い加減のアホっぷり。 この手の舞踏なら、初心者でもグイグイ見られちゃうでしょう。 3幕目は一本刀土俵入。 作家は長谷川伸さんという、勘九郎様の本名の名付け親。 瞼の母など、「人情・泣かせ」の芝居作家。先日歌舞伎チャンネルで瞼の母を見ましたが、勘九郎様が出ていなかったら一生「見よう」なんて思わない芝居ですわよ。 相撲の筋がない、と破門された駒形茂兵衛(勘九郎)が、もう一回入門のチャンスをもらおうと江戸に向かう途中、一文無しではらぺこでフラフラでやってきて、茶屋旅籠の前までやってくる。 そこで喧嘩に巻き込まれて、筋合いのない恨みまで買う。 茶屋の2階の窓から様子を見ていたお蔦が、話を聞いて持っていた有り金全部と、自分の櫛、かんざしを窓から渡す。 「立派な横綱になってねー!」と。 ここのお蔦(福助)が好き。情にあつい女なのだろうけれど、決して茂兵衛に心から同情し涙して持ち金を渡したのではないと思ったの。 酔っぱらっていい気分だったのよね。気も大きくなってさ、喧嘩に巻き込まれて、それでも相撲取りなのだから力はそこらのチンピラよりはあるわけで、頭突きくらわして勝つんだけど、その後ぶっ倒れちゃう。 純粋でやや天然の入ったこの青年を「おもしろいやつ」って思って、そんで声をかけたのだと思うのよ。 からかい半分で声かけて軽い気持ちと酔いも手伝って、姉さん気分で「もっていきな〜」って。 そうではあるけれど、涙流して感謝する茂兵衛に次第に「マジで頑張れよ!」ってエールを送る心になったのだろうと思うの。この解釈が正しいかどうかはわからないが、福助はそんなカラッとしたいい女を上手に演じていた。 「やだ、あんた泣いてるのかい?」と笑いながらも優しく見下ろす表情。 感謝の気持ちをベッタリ受け止めず、「こんな所人に見られたらみっともないじゃないか、早く受け取りな!」と急かすあたりも格好いい女。 ほら、勘九郎様ってさ、「感謝しておりまする〜〜」って部類の演技は最高級じゃない? これに対して、ちょっとイライラげな言い回しで「早くお取りよ。」「いいからさっさと!」って言う芝居がリアルで良かったのよね。私には。同情心の偽善にも見えがちな流れになりそうなシーンをさわやかにしている。 この恩を忘れない茂兵衛、10年経って横綱にはなれなかったけど、想い出の地に立ち寄ってお蔦を思い出し、 人づてに家までたどり着いたのだが、お蔦はとっくに死んだものだと思っている亭主の辰三郎との間に産まれた娘と一緒に暮らしており、そこにダンナが帰ってくるのよ。 金を作ろうとイカサマばくちして、ヤクザに追われている状態で逃げ込んできたのね。再会に喜ぶ暇もなく 「とっととここを逃げ出さねば!」と言っているところに茂兵衛が来るわけ。 お蔦は茂兵衛を思い出せない。 いくらお礼を言われても「はて?誰だったかしら?」と。 ここにヤクザ連中が乱入。茂兵衛はそいつらを頭突き&突っ張りで一網打尽に外へ追いやる。 これを見て思い出すお蔦。 「あ〜〜〜っ!おもいだした〜〜〜〜〜〜っ!!!!」この絶叫して思い出す様も福助ならでは。 客の笑いも取るが、「いやぁ、ホントならこんな風に言うだろう」と腕組みして感心しちまったい。 茂兵衛、外に出した連中をあっという間にぶっとばし、「こいつらが伸びている間に逃げなさい」と。 話したい事が山ほどあって心残りなお蔦一家。 「良いから早くお逃げなさい」 「ありがとう、ありがとう」「達者で暮らせよ〜〜〜〜」 10年前の立場逆転です。 すがすがしく、一家が見えなくなるまで「たっしゃでなー」と見送る茂兵衛。 自分が助けてあげたのに、遠くを見る目は「ありがとう」 勘九郎様、ほんとにウルウルしてました。 重ね重ね、勘九郎様の「ありがたや芝居」はこの人個人の十八番ですな。 もっとたくさん芝居を見たら、いつか「勘九郎様"ありがたや芝居"ベスト」つくろう。今のところ第1位はお岩さま。 茶屋のシーンでは洗い髪と言って、結わずにストレートロングにした状態の小山三さんが登場しました。 MCE連中で根強い人気の小山三姉さん。今回かわいかったな〜〜〜〜〜。 あんなおばちゃん、浅草あたりの粋な街道でふつーに存在する。 歌舞伎座のプロマイド売り場でも、小山三さんのプロマイド売り切れてたもんな。 「あったかくていい人」役の勘九郎様よりも、ちぃとワルな粋な兄さんっぽい方が好物の私としては興奮に欠ける演目ではありましたが、これは好みだけの問題なのである。。。 一本刀は、福助良かった!という感想の方が強い印象だった。 最後は菊薫縁羽衣(きくかおるゆかりのはごろも) 羽衣会という中村一門の会の名前から、橋之助三男、宜生(よしお)君の初舞台のために作られた作品。 なので筋書きはたいしてございません。 天界の月宮殿の庭園で行われる菊の花の品評会、っていうんでしょうかね、「菊あわせの宴」の日。 天帝のもと、天女や四神の白虎や青龍やらが天帝の長寿を祝いますなり〜〜〜。という流れ。 橋之助ファミリーが順番に出てきてひと舞い披露し、最後に口上。「紹介&ご贔屓にね」という事よ。 天帝・芝翫じいさんが孫の天女・天人役、児太郎(福助の子)国生、宗生(橋之助の子)を引き連れ登場。 うれしそーでしたよ。 一幕目に愛之助登場で、お姉さん方が一斉に双眼鏡かかえたのと同様、一斉に会場のおばちゃん達が双眼鏡ロックオンしとりました。そりゃもう、自分の孫でも出ているかのような目の細めっぷりで。 「中村宜生さん」と名の書かれたお祝い幕にはオモチャなどの絵がいっぱい描かれてて、その幕がひかれただけで、みなさんニコニコしてましたから。 「頑固じいさん孫3人」のあとは、芝翫の長男、福助の青龍(ビューテホー!)と娘婿の勘九郎様@白虎の登場。 白塗りの勘九郎様はすてきだわ。 そもそも勘九郎白虎が9月歌舞伎の目的だったからの〜。 浮世離れしていようが、素敵に見えちゃうんだから仕方あるまい。 おつぎは甥っ子にあたりますセブン登場!(あ、七之助君のことです)朱雀です。 一本刀では、くさなぎ君かと思う様な男役でしたが、彼は女形の方が好きです。可憐な役どころが仁に合ってます。 そして最後に登場、橋之助に抱かれた宜生君。 2歳なので何も出来なくて当然ですが、本当に何もしません。 芝翫じいさんの側によって行く所でトトトト、と歩きましたが「あ、言う事聞いた」というつぶやきが客席からも聞こえてきました。はははは。 子供は何をしても「可愛いから」許されるんですなぁ。 一挙一動、ウケを取る。勘九郎様すら、子供と動物にはかなわないのだろう。 口上で「中村宜生です。」って言わねばならんのだが、もちろん言いません。(笑) 言わない方にオッズも安値を付けているので、橋之助もちょいの間とって「と、いうわけで」と無口なスーパースターを「演出」として処理。(笑) 彼、今月に一度でも自己紹介言った日はあったのでしょうか? いつか十数年経ち、この子達がいっぱしの役者として現れた時、その頃すでにババアになっている私は感無量で「大きくなったわねぇ〜〜」と成長っぷりに拍手するんだろうと思うと悲しくもある。 先月の歌舞伎で隣のばあさんが勘九郎様見て「まー、勘九郎ちゃん立派になって〜」と話してました。 勘九郎様の桃太郎(初舞台)を見た方のようです。 そんな風になるのでしょうなぁ。万感の思い・・・・。 なんとなくお目出度い気分になって帰ってきた9月の歌舞伎でした。 おっと!歌舞伎チャンネルで四谷怪談だ!真剣に見るので本日ここまで。 |
||||||||||||||
| リーディング・ドラマ 優雅な秘密 /草月ホール 出演:市川右近 市川春猿 //minnie |
||||||||||||||
| 右近君が出るから、というのだけが理由で見に行った朗読劇。 プロデュース&脚本が売野雅勇。売野といえば、私たちには中森明菜やチェッカーズ、最近ではスマップかな。とにかく有名なセレブ作詞家である。 演出は右近君であった。なかなかコジャレて仕上げている。悲しい結果だったOKUNIでうっすら見えた「ほんとはこうしたかったのね?」という部分も重なり、彼の趣味が垣間見えた気がした。 おそらく右近の部屋は、無彩色、主に黒でコーディネートされた都会派っぽい部屋に違いない。クールなインテリアとポイントのようにローズウッドの家具など配置しているに違いない。ヒャー! 勝手にニヤニヤしながら、久しぶりの歌舞伎メイクじゃない「なまうこん」(身体に良さそうだ)を目撃。 以前ミッシングピースで好評を得た連中の再結成。 今回はサン・テグジュペリの星の王子様がらみで輪廻転生を思わせる恋人達の短いストーリーがすすみ、それはひとつの世界の中で起こった不思議な物語・・・という、説明すると抽象的になってしまうタイプの芝居。 ミッシングピースでしょ?星の王子でしょ?こういうのがスキ!って人は多いよね。 可愛い話の中にある倫理や哲学。抽象的な表現にリンクする自分の想いに心の洗濯。子供向けのようで大人が感動する物語。 このあたりを扱うのは、「いかにも!」って感じでヘタな演出家が触ると自己満足で終わるケースが多いんだけど、この優雅な秘密はいやらしくなくて良かったねぇ。意外だった。 第二次世界大戦のおり、テグジュペリは偵察部隊のパイロットでして、最後の出撃でドイツの戦闘機に打たれて死んでしまうんですが、このドイツの戦闘機と並んで南フランスの地中海の上を撃墜される前日まで飛んでいたらしい。 ドイツとしては有名人のテグジュペリを撃墜すれば大きな宣伝になる。 でもドイツ軍の中にも彼のファンがいて、テグジュペリの飛行機を見つけて交信してくることもあった。 それで仲良くなっちゃって、並んで飛んでマスクを外して顔を見合わせたりしていた。 テグジュペリが狙われているとわかり、「逃げて!」と交信するんだけど、彼の飛行機は上昇できないで、結局撃ち落とされてしまったと、これは実話なんだそうで、 そういったストーリーと ソビエトが打ち上げたロケットスプートニクにライカ犬が実験として乗っていて、孤独に何十日も軌道を回った末、大気圏に入る時に爆発してしまった実話。 これらが大軸になっております。 孤独に空を、宇宙を飛んだ犬と作家。そしてそれらの声が聞ける不思議な少女。 その少女とかつて恋人だった44歳の男。 少年時代の自分に声をかけられ、回想シーンのような少女とのエピソードから、それはリアルな現実と知る。 一方、隣のマンションを双眼鏡でのぞき見するカップル。 また一方でクリスマスに広尾をドライブしながら、いい暮らしの人々に憧れているカップル。 そのひとつひとつのお話しが、のちに全て同じ「宙を飛ぶウォッカボトルプラネット」の友であると。 カップルの女役が春猿。こいつは本物の「あっち」だったのか?と思うリアルな女。 「こんな姉さん、普通におります」状態。 一緒に行った春猿好きの友人は衝撃すら受けていた。 「ぺ」様よろしくグロスヌラヌラ塗り、普通の女の人化粧。キラキラのピアスに指輪にブレスレット。 ピカピカに仕上げてキレイに伸ばしたネイル…。演出だったのか「素」だったのか、果ては右近の趣味なのか!? 彼氏よりも精神年齢の上な、落ち着いた綺麗なお姉さん、って感じが朗読で伝わってきます。 これが笑也だったらと思うと汗がでる。 もともと売野さんが春猿をみて「星の王子様」をイメージした事から始まった話なのだそうだが。 男役は右近君。 ちょっくら垢抜けないけどかっこつけなセリフが、関西弁の彼にはさぞや寒かったのではなかろうか? 時々イントネーションがおかしくなってたけど、自然な芝居で上手だなと思った。 広尾ドライブカップル編で、いい暮らしたいよね、と会話するシーンで右近が「でも、オレがいるからいっか?」って照れて言うんだけど、思わずうなずいた恥ずかしい私。 右近君の口から「セックス」とか「さっきしたのに」とか出るたびに、売野先生に感謝しました。(笑) 途中から、右近君の声が、世話になっている会社の社長の声と酷似している事に気がつき、一生懸命振り払いながら耳を傾けておりました。 前から8番目で、段差があってまっつぐ右近君の目の前。おまけに前のおばちゃんが座高が低いもんだからよく見えて、しかも双眼鏡な私。ああこの双眼鏡にデジカメ機能があったら・・と思うほどセクシーな表情でした。 んで、オムニバス的になってるので、1章終わると現れる男。テグジュペリの話(右近&春猿はカップルの物語)を語りにプロローグから登場するんだけど、この男がいい男。 わたしゃ、一瞬、海老蔵が現れたのかと思った(そんなはずなし)その人、朗読もうまくて身体もイケてて面もよくってちょっとドキドキしたんだけどさ、誰だったんだろう? チラシにもWEBにもどこにも情報がない! チラシのCASTには右近と春猿しかでてないし、、、照明や音効がでたとも考えられん。 あなたは誰だったの〜〜〜〜〜?誰か教えて。 自称ドヴォルザークの生まれ変わり、千住明の音楽もとても良かった。 舞台上で本を読むだけの芝居なんだけど、ちっとも飽きなかったぞ。 セリフが詩的なので、歌を聴くようだったからかもしれない。 詩的であり、情景や「色」の演出は客の脳みその中で組み立てさせる作りなのでこうして文面で筋書きを書けるような話ではないのだ。 だけど誰だか知らない海老蔵兄さんの語り、すっかり雲の白と青い空と、風を感じてしまったもんなぁ。 紅のブタで見たような景色が鮮明に想像されて、行った気になれたもんなぁ…すごいよなぁ。 来年の8月にまた別な演目やるそうです。右近君は出るけど春猿君はでない。ヤマトタケルもやるってね。行くのかなぁ?わたし。。。
|
||||||||||||||
| 10/11 眠りオルゴール /唐組・第34回好演 西新宿原っぱ //minnie |
||||||||||||||
| 唐組です。唐十郎様です。 やぁ〜っぱり予測通り、史上最高に可愛いおっちゃんです。 私がマルシアなら、この義父がいるだけで離婚しません。すてき。 所は西新宿、ヒルトンの隣にあるグリーンタワービルの横道を進むと、こんな所に住宅地!っていう西新宿とは思えないエリアがあります。まるで「立ち退かない人々」が集まって暮らしているような一帯(近所の方々変な例えでごめんなさい)に、「そのうち何か建つんであろう空き地」がある。 まさに原っぱ。虫がいっぱい。 はじめチケットを見たら本当に「西新宿原っぱ」とだけ書いてあって、一体どこに行けば良いやら見当がつかず、師匠に聞くも要領を得ず。(笑) チラシにある地図はおおざっぱなのであるが、まあ、その辺をウロウロすれば見つかるだろうと思っていた。そして唐組の公認ファンサイト掲示板に何気なく「行きゃわかりますかね?」って書き込んだら、なんと親切にも翌日に地図をアップしてくれていた。しかも赤い線で行く道をたどってくれているではないか。 唐組というのは、お客さん一体型のあたたか〜い世界であるのは聞いていたが、こんなに親切に対応してくれるとはありがたくて勘九郎様のお岩なみにゴシゴシ両手を合わせ拝んで感謝した。 その空き地に、これまた雰囲気満点のあの紅テントがある。この「ほったてた」感じがまた感動的。
唐組のチケットを取ったのは師匠であるが、張本人が行けなくなってしまい、心細く初心者だけで並んだ。 |
||||||||||||||
| 10/19 夜叉ヶ池(やしゃがいけ) PARCO劇場 // minnie | ||||||||||||||
| 本日行って参ったは夜叉ヶ池。 泉鏡花の有名な戯曲です。前に玉三郎様が主演で映画になった事がある。 人と水が戦い、高僧が夜叉ヶ池に竜神を封じ込めた。 竜神は日に3度の鐘の音にて自らを戒め池を出ぬことを誓う。 というわけで、山麓の鐘を日に三度つかなければ、夜叉ヶ池に封じ込められている竜神が暴れだし、村を滅ぼされてしまうという伝説を信じ、一生を鐘つきに捧げた老人の死に目のためと、その場の嘘で「僕が後を継ぐ」と約束してしまった晃という青年。
松田龍平は、いまいちだったんだよなぁ〜〜。彼らしい(私の考えるところの)色気とか危なっかしさを期待したんだけど、そういう役どころではなかった。 松雪は美しかった。白雪という、龍神つまりもののけであるが、その雰囲気に合っていて見惚れた。 今風のセリフ回しがふんだんに盛り込まれており、けっこう笑える場面もまんべんなく散りばめている。 しかし、やはり納得せざるをえないのが丹波哲郎。 ベテラン俳優だよ。「霊界通のおもろいおっさん」キャラが立っているけど、本業に関わればがらりと変わるね。二役演じているんだけど、どっちもかなりいい。 とても痩せてたし、カーテンコールでも役者に手を取ってもらって歩いていたし「病気になってるのとちゃうやろかー?」って心配になったんだけどね、もしかしたら丹波さんの最後の生舞台見た事になっちゃうかもと、縁起でもない予感が・・・! 唐組見た後だからか、「とてもスタイリッシュでステキにつくった出演者がゴージャスな芝居」というだけの印象だった。言葉は誉めているんだけど、これ以上別に話す事がない。 でもね、若い子はこの夜叉ヶ池、とても気に入ると思う。 この芝居を「大好き」「一番良かった」と感じてもそれに反論する気持ちもない。 こういう芝居を「普通」っていうのだろうか。 当然好みがあるので、中には唐組の方がダメな人だって大勢いるはずだ。 夜叉ヶ池の感想は、会田誠のポスターがすばらしく、加えて会場ロビーに展示されている会田作品のでかい水槽、別段美しくない、川に生息する魚が水草に舞い泳ぐ水槽の中に、釣り鐘ごと沈んだ晃とゆりの像に尽きた。 お芝居を「普通だ」と思って座席を離れ、ロビーに出た時に見つけたんだけどね、突然今まで見ていた物語のことがフラッシュバックし、急に「なんて悲しいんだろう!」って想いがこみ上げてきたのよ。 会田は、プログラムで「僕は今回、それほど大きな仕事をしていない」って書いているんだけど、そんなことはない。舞台美術は「あ、もうちょっと会田カラーを期待した!」って感じだったんだけど(師匠は誉めてた。とフォロー) まずポスターで「なんと興味をそそる世界観か」と思わせ惹きつけられて、会場で椅子に座って「普通の芝居」を見せられた後に水槽の晃とゆりを見て「ああ、、このふたりは・・・」と突然切なくなって思わず舞台のあった方向を振り返って見てしまったのだから、絶大なる演出効果なのだ。 まーくん、あんたやっぱり天才よ。 夜叉ヶ池が今、私の心に残っているのはほぼ9割、会田の力です。 |
||||||||||||||
| 10/21 髑髏城の七人(どくろじょうのしちにん)-アオドクロ 日生劇場 // minnie |
||||||||||||||
| 劇団「新感線」の座付き作家中島かずきと、演出家いのうえひでのりが90年からはじめ、あまりの人気に再演を続けて今に至る髑髏城の七人。 今年は「同じ年に同じ演目でキャストを変えて再演する」という飛ばしっぷりで、その春公演を赤ドクロ、秋公演を青ドクロと称している。 「古田新太が気を失うほどかっこよかったのよーーー」って、昔見た事のある人が熱く語っていた芝居だ。 まったく予定外だった男に惚れてしまい、たいそう困っている様子だったのを覚えている。 今回、友人から「行かない?」と声をかけられるまでは、そんな昔話も忘れていた。 そして、秋の青ドクロ、主演は市川染五郎@高麗屋! 我らが染ちゃんですわ。「へぇ〜あの砂消しアゴの染ちゃんがぁ?」とすっかりマブダチ気分で構えていたら、パンチくらっちまいました。 染五郎、かぁ〜〜〜っこいい〜〜〜〜〜っ! 芝居見たその日一日は、染萌えでした。唐様、勘九郎様ごめんなさい。(未だ妄想癖健在!) わたしゃ、こんな格好いい時代劇を見たのは初めてじゃわい。 黒沢映画や、カツシンなど、格好いいと言われる芝居は数ありますが、どうも私には渋すぎて、そして暗くて苦手感が否めなかったのであります。 今月の芝居の締めくくりとなった髑髏城ですが、これは映画で例えるならば 「古典的な古い映画ばかり見てきたある時、都会の大人を意識したた雰囲気映画を見、センス良く作った今風日本映画を見て、最後にハリウッドのスッコーンと派手で後味の良さが約束されたエンターティメント映画を見た。という感じなのである。 蜷川芝居で有名な小峰リリーの衣装、様々なる芝居を手がける高橋功亘のヘアメイク。 すばらしくかっこいい。センス良しというか、「この手の琴線を心得ている」って感じよね。好きな人にはマジたまらんわよ。 たちまわりで見得切るように首を動かしたり、鼓を持って敦盛(かな?)を舞う染ちゃんは、歌舞伎役者ならではの演出だろうで、お得な気分。メイクが濃かったおかげか、全員ステキ。
|